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2013年11月 2日 (土)

キバナオドリコソウ(日欧の花の悪名比較)

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日本にも、聞くにたえないような悪名を持つ花がある。
 シビトバナ(死人花)・テクサレ(手腐れ) ヒガンバナの俗名
 ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)
 ヘクソカズラ(屁糞かずら)
が、三大悪名と言えるだろうが、ヨーロッパにも、これらに優るとも劣らない凄い名前を持つ野草があることを知ったので、報告させていただこう。 上の写真で見る通りの可憐なキバナオドリコソウ(学名:ラミウム・ガレオブドロン)である。 我が国のオドリコソウの近縁種で、渡来しているのは黄花の「ガレオブドロン」とピンクの花を咲かせる「マクラータ」の2種で、我が国の風土にもよく馴染み、暑さ寒さにも強いので、欧風花壇のグランドカバーとして重用されているらしい。
しかし、その名前が凄い。
学名は Lamium galeobdolon だが、ラミウムのLamiaは人を喰うと言う伝説上の怪物で、ガレオブドロンを直訳すれば「イタチの臭い」で、「イタチの最後っ屁に似た悪臭を持つ怪物」ともなれば、ヘクソカズラなどものの数ではない。 英名は Dead nettle は「死人草」でヒガンバナの俗名そっくりである。
なぜこんなに忌み嫌われるのだろうか。 
我が国では「可愛い踊り子」と見る花が、ヨーロッパでは「異形の者(怪物)」に見え、葉の斑や固有の匂いも不気味に思えるらしい。 日本で茶花として人気のあるホトトギスの花の斑が欧米人には蝦蟇ガエルの肌に見えて Toed lillies と呼ぶのと同じらしいが、いずれも感性の問題であって、是非を云々することはできない。

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2013年10月29日 (火)

アキノエノコログサ(帰って来たウルトラ雑草)

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25・10・25付の「アキノエノコログサ(気になるエノコログサ属の盛衰)」で、平和に共存していたエノコログサ属の中で、アキノエノコログサが勢いを増し、一党支配体制を確立しつつあり、その主因は、気候の温暖化によるとしたが、もう一つ気になっていたのが、数年前から在来種よりも背丈や花穂のサイズが一回りも二回りも大きいウルトラ・アキノエノコログサとも言うべき個体が多くなっていることである。戦後の生活環境と食生活の変化が日本人の平均身長を伸ばしたと同じ現象かも知れない。
最近、その疑問の一端が解明できたのでご報告させていただこう。
(資料:日本帰化植物写真図鑑P-131 畜産草地研究所 渡辺修氏「帰ってきたウルトラ雑草」より)
アキノエノコログサが、中国から輸入された食用キビに混じってアメリカへ渡ったのが、1930年前後、アメリカの風土気候にマッチしたのか、中部から東部のコーンベルト地帯に急速に広まり、あっという間にトウモロコシ・大豆畑の代表的な雑草となり、旺盛な繁殖力の加えて、最近では除草剤に耐性のあるものまで現れ、農業関係者に脅威を与えつつあるという。
アメリカに定住したアキノエノコログサの最大の特徴はサイズの巨大化にある。
① 在来種   草丈50~100cm 花穂の長さ 5~12cm
② アメリカ種 草丈3m        花穂の長さ 在来種の2~3倍
この巨大なアキノエノコログサが輸入穀物と共に帰っているらしい。
日本に戻って徐々に元のサイズに戻るのか、それともウルトラ雑草として蔓延るのか・・・、当分の間は目が離せない。 、

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