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2013年11月14日 (木)

ハナノキ(木と友達になりましょう)

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観察会などで、花の話をする時に、「木と友達になりましょう」と言い添える事にしています。
友の数は多ければ多いほどいい。
この物言わぬ友は、懐が深くて、こちらが訪ねさえすればいつでも暖かく迎えてくれるところが嬉しい。
「どんな木がよいか」と聞かれれば、「人間の友達選びと同じです」と答えましょう。昔人間の私などは、与謝野鉄幹の歌を思い出して、
「妻を娶らば才たけて、見目麗しく情あり、友を選ばば書を読みて、六分の侠気四分の熱」と言いたいところだが、いかにも古過ぎる。今の方なら、「フィーリングが合う」とか「空気が読める奴」などと言うことのなるのでしょうか。
私の年来の友をご紹介させていただきます。
名前は「ハナノキ」、幹回り15cmの若木で、自宅から歩いて5分のマンションの小公園の片隅に生えています。園芸業者がウリハダカエデを植える際に間違ったらしく、たった1本だけ肩をすぼめるように立っていますが、国の天然記念物の名木「ハナノキ」に相違ありません。
ここに家を建てて引っ越してきた直後に見付けたので、もう30年を越える付き合いになります。
普段はウリハダカエデに埋もれているこの木が異彩を放つのは紅葉の季節です。日頃目立つことのない地味な少女が、突然真紅のドレスに着かえてプリマドンナ変身し、黄葉するウリハダカエデをバックに、すっくと立つのですから、拍手喝采・・・と言いたいところですが、悲しいかな小公園の片隅では、人は気付くこともなく通り過ぎてしまいます。 だから、せめてもの友達甲斐に、この孤独な友の晴れ姿をカメラに収めることにしています。


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