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2013年10月15日 (火)

アケボノシュスラン(よくぞ、生き延びて・・・)

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何時、何処え行けば、その花に出会えるかと言う類の情報は、多ければ多い程心を豊かにしてくれる。
大阪郊外の室池園地でアケボノシュスランに出会ったのは平成20年10月7日だった。早速このブログで「アケボノシュスラン(花は曙の空の色)」と題してご報告したが、それを覚えていてくださった花の友から、「是非見たいので、在り処を教えてほしい」との依頼を受けた。
なにしろ5年前のことである。 出会った場所も曖昧だし、人の往来の激しいハイキング道に沿う渓流の畔にあって、盗掘に遭ったかも知れない。 心もとなかったので、思い切って園地の管理事務所に「××道のアケボノシュスランは健在でしょうか」と尋ねると、「昔ほど株数は多くないが、いま丁度花が咲き始め、花弁のピンク色が日増しに色濃くなっています」と言う嬉しい答えが返ってきたので、その旨伝えると、早速出掛けて逢うことが出来たと言う。
アケボノシュスランは、南千島から奄美大島まで、朝鮮半島・中国にも分布し、中国山脈などて時に出会うことがあったが、大阪近郊では室池園地以外の生息地を知らない。大阪府植物目録(1990年版)によれば、やや稀ながら金剛・和泉山系の各所に分布している旨の記載があるが、長年この方面を歩いていて未だに出会ったことはない。 ともあれ、里山の宝石のように美しいアケボノシュスランが府民の憩いの場所である園地に生きながらえていて、花の時期に訪ねれば、必ず逢えるというだけで嬉しい。
付近には、シュスランも咲くと聞いたので、是非訪ねて見よう。


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