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2013年9月16日 (月)

コミカンソウ・キダチミカンソウ(気になるコミカンソウ属の動向)

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目立つ花が少ない晩夏の観察会で、この草に出会うと「ホッ」とする。「ご覧ください。オジギソウにそっくりですね」「オジギソウと同じで、夕方になると葉を畳んで眠りますが、マメ科の植物ではありません」「それが証拠に葉を裏返して見ると、アラアラ…、橙色の小さなミカンそっくりの実が並んでいますね」「コミカンソウと言います」。これだけの演出で、観察会の雰囲気が和らぐから嬉しい。

ところが、シンガポール植物園で同じような説明をするガイドに出会って驚かされた。1989年京都商工会議所の東南アジア視察団に加えていただき、植物園を訪ねたとき、偶々出会ったのが中国系で日本留学が長かったという若いガイドさんだった。 山野草が好きという私を案内してくれたのは薬草園で、そこに生えているコミカンソウとよく似た野草を指して「ストーンブレーカー」ですと前置きして解説してくれた内容が私とそっくりで、最後の「葉を裏返すと、アラアラ、青いアップルが並んでいますね」と言うセリフだけが変わっているので思わず吹き出してしまった。この「ストーンブレーカー(和名をコダチミカンソウと言う)」は、石畳を割って生えるほどの生命力を持ち世界中に帰化しているが、現地では「マレーシアのハーブ」、中国では「小反魂」、インドのアーユルベーダ―では「プミアマラキー」と呼ぶ薬草で、黄疸・肝炎・胆石・腎臓結石ほかあらゆる内臓疾患とそれに伴う疼痛を押さえる効用があり、特にB型肝炎の治療効果が発見され世界が注目している薬草だと言う。

そんな経緯があって、コミカンソウ科コミカンソウ属の仲間をを調べてみると約1800種あり、インド洋周辺から世界中に勢力を拡大しつつあると言うのに、我が国には歴史以前に東南アジアから渡来したとされているコミカンソウ・ヒメミカンソウの2種のみで、その後ブラジルコミカンソウ(別名ナガエコミカンソウ)が都市部に定住しているだけで、気になるコダチコミカンソウが沖縄に留まって、未だ本州に上陸えあ果たしていないらしい。

「いや、もう渡来しているよ」と言う情報もあるらしい。 若し確認できたら、是非ご一報ください。

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コメント

写真を付けていただき有難うございます。
愛らしい実ですね!

投稿: k.j | 2013年9月19日 (木) 11時38分

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