ルビーネックレス・紫月（紅葉する多肉植物）

戦後の早い時期にミドリノスズが大流行し、あちらこちらで吊り鉢から垂れ下がっている風景を見た。その後ブームは去ったかに見えたが、多肉植物の愛好家が増えるにつれて蘇り、原産地のアフリカ西南部ナミビア砂漠の周辺の新しい品種が加わって賑やかになった。　いま園芸店に並んでいるのは、
①　ミドリノスズ（グリーンネックレス）　　Ｓｅｎｅｃｉａ　ｒｏｅｌｅｙａｕｓ
②　三日月ネックレス・弦月　　　Ｓｅｎｅｃｉａ　ｒａｄｉｃａｎｓ
③　アーモンドネックレス・大弦月城　Ｓｅｎｅｃｉｏ　ｈｅｒｒｅａｎｕｓ
④　ルビーネックレス・紫月　　Ｓｗｎｅｃｉｏ　ｃａｐｅｎｓｉｓ
の４種と思われる。
Ｓｅｎｅｃｉｏ属は大きな属で、キク科の雑多の花が詰め込まれている感があるが、最近再検討が行われ、一部について新属を立てて分離する動きがあるらしい。　ミドリノスズの仲間は、
イ　ミドリノスズ＝Ｃｕｒｉｏ属へ　（②③も同じ）
ロ　ルビーネックレス・紫月＝Ｏｔｈｏｎｎａ属へ
これで少しはすっくりするだろう。
寒風の下で、最近人気の出てきたルビーネックレス・紫月が、葉をルビー色に紅葉させ、鮮やかな黄金色の花を次々に咲かせている。　この種は耐寒性もそこそこあって強壮、環境によくなじみ、繁殖力も旺盛なので、ミドリノスズと肩を並べる存在になるだろう。