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2012年9月 6日 (木)

ミズキンバイ(外圧を凌いで生き残れ)

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ミズキンバイは絶滅危惧ⅠA(CR)に指定されており、山と渓谷社の「レッドデータ・プランツ」によれば、以前は本州・四国・九州の池沼に広く分布していたが、過度の農薬使用に因る水質汚染で、次々に生息地を負われ、いまでは千葉・神奈川・高知・宮崎の一部にかろうじて生き永らえていると言う。
希少種であるが、万博日本庭園の水生植物コーナーに栽培されていて、毎年美しい花を見せてくれるので、わたしのは親しい花だった。
そんなこともあって、今年の6月20日に琵琶湖東岸烏丸半島の大蓮池の水際でオオバナミズキンバイに出会ったときは、てっきりミズキンバイと思い込んで、ブログに「琵琶湖で蘇えれ・・・」と手放しのエールを送ってしまったが、幸いniko氏からご指摘をいただき、訂正することが出来た。
従来からブログにアップする際には在来の資料に加えて、帰化植物の文献にも目を通して、類似の品種との混同はないかとチェックしているが、オオバナミズキンバイは渡来が確認されたのが2007年、琵琶湖では2009年というから、直近の情報を知らず思い込みを先行させてしまったものである。
それにしても、両者は酷似していて、花を見る限り素人では弁別が難しい。
知り得た資料によれば、外来種は繁殖力旺盛で最初に発見された兵庫県では、すっかり定住しているらしい。
この上は、我がミズキンバイが、外圧を凌いで上手に棲み分け、生き残ることを祈りたい。

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