ガクアジサイ(いろんなあめのおと)
6月と言えば梅雨、梅雨と言えば雨、この季節、雨に咲く花と言えばアジサイである。
雨と言えば、この詩を忘れてはなるまい。
いろんなあめのおと 岸田衿子作
はっぱにあたってぴとん
まどにあたってぱちん
かさにあたってぱらん
ほっぺにあたってぷちん
てのひらにあたってぽとん
こいぬのはなにぴこん
こねこのしっぽにしゅるん
かえるのせなかにぴたん
すみれのはなにしとん
くるまのやねにとてん
あめあめあめあめ
いろんなあめのおと
下手な感想がかえって興を削ぐことになりそうだから、黙ってこの多彩なオノマトベを楽しむことにしよう。 実はアジサイの季節に、この詩を使うべく準備していたら、6月12日付の朝日新聞の天声人語に先を越されてしまった。 しかし、好きなものは好きと割り切って2番煎じをさせてもらうことにしよう。
下世話に言えば、岸田衿子は、劇作家岸田国士の長女で、女優の岸田今日子の姉、離婚した夫は詩人の谷川俊太郎で、引き取った二人の息子を抱えて岩手県に住み、行商をしながら主として子供向けの詩を書き続けて昨年死去。 私の1歳お姉さまだった。 今日、我が家のガクアジサイには、しとしとと梅雨の雨が降り注いでいます。
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