マヤラン(摩耶山で出会いたい)
マヤランは1879年に六甲の摩耶山で発見されたもののその後の消息がなく「幻の花」と言われてきたが、1991年に高輝度光科学研究センター(通称スプリング8)の建設中に赤穂郡大鳴渓谷で兵庫県としては112年ぶりに発見されたと言う貴重なランである。 当時は生活史も不明のため栽培不能といわれていたが、スプリング8の初代所長の小田稔博士(物理学者・播磨科学公園都市名誉市長)が、このランをこよなく愛し、増殖して海外からの来訪者にSpring8のシンボルとしてプレゼントしたいと言う素晴らしい夢を持ち、人と自然の博物館や神戸森林公園などに委嘱して無菌培養で種子から育てて花を咲かせるまでに漕ぎ付けられたと聞いた。不思議なご縁で施設の方々と交流させていただき、所内の培養瓶内の花を撮影させていただいたのが下の写真であるが、」大鳴渓谷の自生種は遂に見ることが」叶わなかった。
そんな出会いに元気をもらい、マヤランの郷里ともいうべき六甲で再発見したいと念願して今日まで摩耶山中心に随分歩き回ったが未だに成果は上がっていない。しかしマヤランそのものは関東中心に新しい発見が相次ぎ、神代植物園や井之頭公園などの都市部でも発見されているし、関西では2009年に六甲の山麓に近い三木市で発見されたというビックニュースもあり、可能性が」が一挙に膨らんできたように思える。
しかし現在の最大の難問が80歳と言う私の年齢で、なんとかあと2~3年で発見できれば・・・と言うのが、私の見果てぬ夢である。
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