ミズタマソウとウシタキソウ
ミズタマソウのような個性の強い果実を見ると花や茎葉の細部を細かく観察することなく「ミズタマソウだ・・・」と決め込んでしまうようで、撮り溜めた写真をチェックして見るとウシタキソウが混じっていることに気がついた。 両者の相違点を挙げて見ると
ミズタマソウ(写真上・中)
① 葉の幅が狭く、基部が心型とならない
② 茎の節が赤褐色を帯びる
③ 果実が広倒卵形
① 葉の幅が広く、基部が心形
② 茎の節の色は茎と同色
③ 果実は卵形
ただし、葉の幅が広いヒロハミズタマソウがあるほか、タニタデを 含むミズタマソウ属は互いに交雑し易く、ウシタキソウ×ミズタマソウ=ミズタキソウ、タニタデ×ウシタキソウ=オオタニタデなどの雑種があると云うから、上に掲げた単純なチェックポイントは役に立たないかも知れない。
今年は両者との相性がよいらしく、8月上旬に六甲山麓でウシタキソウの開花に出会い、8月末に大阪能勢の高代寺山、9月上旬亀岡の大本教花明山植物園と立て続けにミズタマソウの果実を撮影することができた。
特に大本教の植物園では、台風9号が若狭沖を通過した日で、水滴をつけたミズタマソウが息を呑むほど美しく、心ゆくまで楽しむことができた。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント