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2010年6月17日 (木)

ノハラナデシコ(花の在り処を知る楽しみ)

Noharanadesiko_2 現代詩人の西脇潤一郎氏に、

どこへ行けば/サンザシの木が見られるか/知っていることは 偉大なことだ・・・

と言う詩(一節)がある。

ヨーロッパから渡来したこの小さな雑草に合うことが、偉大な・・・などと言い切る自信がないが、何時、どこへ行けば、何の花が咲いているかと言うことを知っているだけで、年金生活者の平凡な日常生活に彩が加わることだけは断言して差し支えないと思われる。 

ノハラナデシコが万博公園の外周道路や万博公を源流とする大正川の土手に姿を現してから10年以上経過したが、先住のマンテマやコゴメバオトギリと競うように株数を増やしているので、毎年5月連休を過ぎるとこの花に会い行く。

外周道路では間断なく車が行き交い、川の土手ではウォーカーやハイカーが頻繁に通りすぎるのに、花の径僅か1cmと小さくても白い斑が入る5弁花はナデシコそのもので、花の中心の紫色の葯との対比が鮮やかなこの小粋な花を振り返って見る人は少ない。

私一人のサンクチュアリにして置くは惜しいと思っていたが、最近ではこのココログに取り上げる人も出てきたようで、心強い。

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2010年6月14日 (月)

チリアヤメ(万博公園の小さな移住者)

Photo_3 アヤメ科チリアヤメ属

原産地:アルゼンチンの標高700mの高地

花期:5~6月

万博公園で、この可愛い異国の移住者を見たのは30年以上前だったと記憶する。どう言う経緯でここに住み着いたのか係りの方に訪ねても、首をかしげるばかりなので、その居住暦は係りの方の勤務暦よりも長いと思われる。 今は廃館となった児童文学館付近の芝生で断続的に見かけていたが、最近は日本庭園野まで居住域を広げ、株数も増えた。

草丈僅か5~cm、根生葉は線形で3~4枚、花茎の頂きに1個、径3cmの淡紫色の3弁花を咲かせる。 花芯の濃い紫色の斑紋がアクセントになって小粋な感じがする。モーターボートのスクリューのように見える花は、一日花だが、細身のホウの間から毎日花を覗かせて咲き続けるのを見ていると、一見華奢にもえても案外タフな野草のようだ。園芸店では「ヘーベルティア」の属名で販売されているのを見たことがあるが、どの程度野生化が進んでうるのか情報がない。

(最近出版された「日本帰化植物写真図鑑にも記載がない) 

もしご存知の方はご一報ください。

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