フラサバソウ(身近な帰化植物①)
近所を散歩していて、顔見知りのご婦人が数人垣根の傍にじゃがみ込んで、口々に「わぁ、かわいい」「オオイヌノフグリではなさそう」「よくみると綺麗だね」と騒いでいらっしゃる。
「なんと云う花ですか」と聞かれたものだから、
フラサバソウと言うヨーロッパからの帰化植物で、花の直径は3mm前後、オオイヌノフグりの仲間です。日本へは明治の初年に帰化していたことが、長崎に来たフランシェとサヴァチェという二人の植物学者によって記録されていたが見過ごされ、1937年(昭和12年)に再発見された際に、最初に見つけた二人の学者に敬意を表してフラサバソウと名付けました。
となけなしの蘊蓄を披露する羽目になってしまつた。
最近中高年の山野草熱が高まって散歩の途中に撮影していると、「この花はなん云いますの」などと声を掛けられることが多くなったが、しゃがみこまないと気がつかぬ、こんな地味な野草にまで関心が及んでいると知って、嬉しくなった。
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