シロバナネコノメソウ(ネコノメソウ属切っての美形)
サラリーマン生活を卒業したのち数年間、兵庫・岡山の県境の佐用町に仲間と共同で晴耕雨読の拠点を持っていたが、この辺りは、植物分布の面で特異な種の多い「阿哲地区植物群」の東端にあたり、それに加えて山陰の「日本海性植物」・「瀬戸内海性植物」が混在しているので、春夏秋冬珍しい植物に囲まれて、花ウオッチャーとしては、またとない環境の中で至福の時を過ごすことができたことを懐かしく思い出される。
春の雪が消えた山裾の樹下でカタクリやショウジョウバカマなど少し大形の花に先駆けて咲くのがヤマエンゴサク・ジロボウエンゴサクなどスプリング・エフェメラルと呼ばれる可憐な花達だが、それらと競うように咲くネコノメソウ属切っての美形シロバナネコノメソウの開花を待ちわびたものだった。
小さい掌のような葉の間から短い花茎をもたげ、白い蕾が綻びて中から真っ赤な雄蕊の葯が覗く瞬間は何度見ても新鮮で、地元の人々をご案内して感動をお裾分けしたりして楽しんだ。
中部・関東の山でハナネコノメソウを見慣れていたが、シロバナネコノメソウは全体が大きくて軟毛が多い点で区別できると地元の方に教えていただいたが、正直なとこと両者の違いはよく解らない。
ハナネコノメソウが近畿以東に分布し、シロバナネコノメソウは中国地方と四国・九州本拠があって棲み分けているらしいが、近畿地方には両者が混在しているようにも思える。 どなたかお教えくださいませんか。
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