カンツバキ(ポピュラーなのに来歴に疑問)
年の暮に町を散歩していると個人の居宅・学校・公民館の庭や垣根、公園・ロードサイドなど、どこにでも見られる花なのに、出自についてはいろいろの説があって素人には判断できない
①サザンカの突然変異説
②サザンカと交配雑種説
③ユキツバキとユチャ(中国の油茶)との雑種説
④中国渡来説
②が最有力と言うが、他の3説を主張する向きもあるらしい。よく似たハルサザンカは遺伝子分析の結果、サザンカとヤブツバキの数系統との交配種であることが判明したと聞かされたが、カンツバキの方は未だ結論がでていないのだろうか。 古くから主として中国地方で栽培されてきた「獅子頭」が品種改良されて、多数の品種が生まれたといわれているが、
①耐寒性・耐暑性・公害に強い
②成長はやや遅いが、刈り込まれても、萌芽力・復元力が強く、よく茂る
③花の少ない11月~3月に咲き続ける
④挿し木で活着するので苗木の量産が可能
などという長所と経済性を買われて、一挙に全国に広がった。なんだかスーパーマーケットの目玉商品に似て画一的で安っぽい感じがしないでもないが、よく見ると一重咲き・八重咲き、花色も薄紅・赤・白・と多彩で芳香があるのも好ましい。
花弁が1枚ずつ散るところはサザンカに似ている。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント