フランネルフラワー(花卉業界のニューフェイス)
原産地はオーストラリアで、セリ科アクティノツス属のワイルドフラワーとして、十数年前の野草関係の雑誌で紹介されたことがあり、エーデルワイスを二回り程大きくしたような清楚な花が印象に残って、いずれ輸入されるだろうと期待していたのに、一向に姿を見せてくれなかった。
ところが、3~4年前に種子繁殖による大量増殖に成功したというニュースを聞いてしばらくすると、すぐに園芸店の店頭に顔を出し、あっという間に民家の軒先で見られるようになったのだからその流通の速度に目を見張らされた。
聞くところによれば、岐阜県農業技術センターが増殖に成功して県のオンリーワン品種として園芸名を「フェアリー・ホワイト」として売り出し、2005~6年ジャパンフラワーセレクションのベストフラワー賞を獲得、その年の人気№1品種になったと言うから、その後の普及の早さを今更言いたてることもない訳であるが、ワイルドフラワー愛好者としては、この花をオーストラリアの原野で発見した人の手記などが紹介されることを心待ちしている。
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