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2008年5月12日 (月)

ヤブヘビイチゴ(野草とのお隣付き合い)

Photo_5  ゴールデン・ウィークの最終日、ご近所の子供連れも、お年寄りまでもが車で颯爽とお出かけになるのを見送ったあと、カメラを担いで自宅の周りをうろうろするのは、あまり格好がよいとは言えないが、今年は徹底して近所の花と付き合うことに決めているので気にならない。

先ず、自宅から徒歩3分の最寄りのフィールドに顔を出す。

この猫のほどの田圃と小さな池の周辺は、砂漠の中のオアシスのように、宅地開発に追われて逃げ込んできた草達の溜まり場になっていて、それに帰化植物が加わって、正月を過ぎる頃から秋が終わるまで、花が絶えることがない。 そこではダーウィンの進化論の適者生存の論理よりも、今西錦司博士が提唱する「棲み分け理論」相応しいのではないかと思えるほど、それぞれの植物が小さなコロニーを作って共生している。         Photo_6

季節が移って、いまは可憐なスミレは他の草のしたに隠れ、春の七草ホトケノザ(コオニタビラコ)の花も終わり、カラスノエンドウの鞘が大きく膨らんでスズメ。ムク・ドバトが競うように草の実を啄ばんでいる。                                      

ヘビイチゴとやヤブヘビイチゴが並んで、早くも赤い実が熟している。 両者の見分け方などと野暮なことは言うまい。 果実が赤くなるヤブヘビイチゴ属はこの2種類しかないうえ、ヤブヘビイチゴの方が花も葉も果実も3倍ほど大きいので間違いようがない。

ところで、子供の頃にヘビイチゴの果実には毒があるといわれて、未だに信じている人があるらしいが、バラ科の果実に毒はないと聞いて、こっそり試食してみたが、毒はないは味は素っ気なかったことを告白しよう。

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