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2008年5月21日 (水)

ヤマトグサ(日本の植物学史を飾る花)

Photo 一見何の変哲もなく、ただの雑草としか思えないこの花が、我が国の植物学の黎明期を飾る歴史的な植物だと話と、驚く方が多いが、日本特産の植物に日本人がはじめて学名をつけ、世界に発表した植物だと言えば、しぶしぶながら納得してくださる。

江戸時代の中期あたりから、日本の植生が豊かで、ユニークな植物の多いことが知られ、欧米のプラントハンターや植物学者が競って来日し、学会へ紹介したため、日本の著名な特産種の命名者は全部外人で、その流れは明治の中期まで続いた。

それを断ち切ったのは、日本の植物学の父といわれる牧野富太郎博士である。      Photo_2

明治23年、牧野博士は大久保三郎氏と共に、1属に世界で4種しか見ることができないというこの植物を発見して、Theligonum japonicum Okubo et Makino の学名を付け、併せて「大和草」という和名を発表した経緯は、同氏の自叙伝ならびに伝記に、誇らしげに述べられている。

そのヤマトグサは金剛山に多い。

草丈20cm前後、花に花弁はない。雌花は茎の脇につくが小さくて目立たず、雄花の白い雄しべの「やく」が髪飾りの様に垂れ下り、風に吹かれて花粉を撒き散らす様子は稲の花穂に似ている。

ヤマトグサは、風媒花である。

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