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2007年8月15日 (水)

キョウチクトウ(広島の爆心地で最初に咲いた花)

Kyoutikutou 気温35℃を超える万博公園で、暑さをものともせず咲き続ける花と言えば、サルスベリ・キョウチクトウ・ムクゲ・フヨウ・ヒマワリなどだが、なかでもキョウチクトウは、100年間は草木は生えないと言われた広島の原爆の爆心地で、最初に咲いた花として知られる通り、インド原産の花木だけあって、厚さには滅法強い。

散歩を終えて、畳の上に寝転んで、馴染みの推理小説を引っ張りだして読み耽り、倦むと誰憚ることなく居眠るのは、私の得意とする消夏法の一つである。             Kyoutikutou_2

今日、手に取ったのがスー・クラフトン著「アリバイのA]で、「泥棒のB]・「死体のC」と続く、1980年代に評判となったABCDシリーズだが、妻が不貞を働いた元の夫を殺害するのに使ったのが、キョウチクトウの樹皮の粉末だったというのは、余りにも出来すぎた話である。 

時々、こう言う現象に出会うが、心理学者ユングの言うシンクロンシティ=共時性または同時同調性と言うのかも知れない。

わが国では、よく似たトリカブト殺人事件があった。 強心配糖体を含有する植物としては、アカメガシワ・オモト・ススラン・フクジュソウなどが知られているが、キョウチクトウにも強烈な殺傷力があるのだろうか。 インターネットで検索してみると、インドに遠征したアレクサンダー大王の大軍がキョウチkトウの毒で全滅したという言い伝えがあるらしい。

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