センナリホオズキ(浅草寺のホオズキ市を懐かしむ)
7月9~10日に浅草の観音様に参拝すれば、4万6千日の功徳があると言われ、同時に立つホオズキ市も大人気で大勢の参拝客でごった返す。
噂を聞いて参拝し、境内の市を覗いて、真っ赤に色付いた切花や鉢仕立てのホオズキがずらりと並ぶ光景に圧倒される思いがしたが、それに混じって、緑の小さい実を枝一杯に鈴生りにつけた盆栽風のホオズキを見つけたので、不思議に思い尋ねたところ「千成ホオズキだよ。縁起がいいから買ってお帰り…」と奨められたことが記憶に残っている。
以前、7人の仲間を語らって兵庫と岡山の県境に終末を過ごすための「晴耕雨読」の拠点を設営した際に、センナリホオズキが熱帯アメリカからの帰化植物で、抜いても、抜いても執拗に生えてくる畑の雑草だと知らされたが、昨日JR千里丘駅地近くの空き地で。30個ほどのホオズキをつけた株に出会った。 径2cmの小さい袋の10本の紫色の筋が小粋である。
長い間、センナリホオズキ(別名ヒロハフウリンホオズキ)と思ってきたが、
センナリホオズキ 学名: Physalis puescens L
ヒロハフウリンホオズキ 学名: Physalis angulata L
両者は別種で、ここに掲げたものは、①花の基部が黒紫色に染まらない②果実に10本の縦の筋が目立つ点でヒロハフウリンホオズキではないかと思われる。
そういえば、懐かしく思い出した浅草ホオズキ市のセンナリオオズキの果実は、緑一色で紫の筋はなかったように思う。
(注)浅草寺のホオズキ市は、薬効のあるセンナリホオズキを売る市として始まったが、のちに普通のホオズキがこれに変わったと聞いたが、確認できていない。
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