ハブランサス(南米版・雨に咲く花)
梅雨と言えば、アジサイを連想するが、南米にはこんな美しい花があり「レイン・リリー=雨に咲く花」と呼ばれている。
原産地はブラジルからアルゼンチンの辺りで、現地では乾燥した大地に雨が降ると、地面からニョキニョキと花茎が伸び出して、あっと言う間に、こんな素晴らしい花を咲かせるので、この名があると言う。
雨の多い日本では、常に地面が湿っているので、この様な現象は見られないが、雨の季節を待ちかねたように花を咲かせる。花の命は短くて2~3日で凋むが、次から次へと蕾が顔を出し、1ヶ月近く咲き続く。
わが国には、男女の別れを歌った情緒纏綿たる「雨に咲く花」があったが、南米版「雨に咲く花」は、サンバに似て、情緒的ではあるが、派手で、可憐で、なによりも湿っぽくないのが良い。 これが野草と聞いて驚くが、造化の神様の一つと言っても褒め過ぎにはならないだろう。
同類のゼフィランサス(サフランモドキと言う野暮な名前を持つ)はよく見掛けるが、そちらの方は、住宅の跡地などで半野生化しているのを見る程度で、出会うことは少ない。
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