コウゾリナ(逞しいキク科植物の代表選手)
初秋の因幡街道をドライブしていて、花の少ないこの時期に、新鮮な花を咲かせているコウゾリナを見付けたので、車を止めてもらって撮影した。
最近知ったことだが、キク科植物は3,500万年前に南アメリカのアンデス山脈のどこかで生まれたらしい。 先ず南北アメリカに広がり、当時陸続きだったベーリング海峡を越えてアジア大陸に足を踏み入れたのが、凡そ1,000万年前で、そこから爆発的な拡がりを示し、進化と種の分化を繰り返して、世界中でキク科植物を見ないところはないと言われるほどの大繁栄を遂げたのである。
アジアのモンゴル族の支流が、ベーリング海を渡って、南北アメリカに定住して、インディアンと呼ばれるようになったのが、1万5千年~2万年前と言われるから、人類の歴史などたかが知れている。
コウゾリナは、植物界の頂点にあると言われるキク科植物の中の代表選手で、特に生息域が広く、都会の空き地から農村の沿道、原野・牧草地など至る所で見掛けるが、近縁の仲間は高山(ミヤマコウゾリナ)や寒冷地(カンチコウゾリナ)まで進出し、花の時期も5月から12月ときわめて長い点を見ても、じつにタフで逞しい植物である。
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