ノハラナデシコ(花の居所を知る楽しみ)
何処へ行けば/サンザシの木が見られるか/知っていることは/偉大なことだ・・・
と言う詩(1節)があるが、こんな些細なことを偉大だなどと言い切る自信はないものの、何時、何処へ行けば、どんな花に合えるかを知っているだけで、平凡な生活に彩りが加わることだけは断言して差し支えないだろう。
地中海原産と言われている、この花に出合ったのは、10年ほど前で、以降、毎年5月下旬になると、万博公園を水源とする大正川の川堤か、万博公園の外周道路へ見にゆくことにしている。
道路では、間断なく車が行き交い、ジョガーが通り過ぎるが、花の直径僅か1cmと小さくても、白い斑いりの5弁花はナデシコそのもので、花の中心の紫の雄しべの葯との対比も鮮やかな、この花を振り返る人はない。
私一人のサンクチュアリにして置くのが惜しいと思う反面、この美しい花を一人占めできることを、ひそかに楽しんでいる次第である。
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