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2006年3月17日 (金)

ダンコウバイ(早春の里山を飾る花)

dannkoubai  関西の早春の里山を飾る花としては、マンサク・ダンコウバイ・アブラチャンが挙げられるが、マンサクの人気だけが先行していて、あとの二つの名前を言う人の少ないのが残念である。

中でも、ダンコウバイは「檀香梅」(檀香はビャクダンの異名)と言う名の通り、サンシュユに似た黄金色の花も美しいが、香りが素晴らしい。

クスノキ科クロモジ属の落葉性小高木なので、材にも芳香があって、クロモジと同様に高級料亭の爪楊枝や細工物に使われると言う。 実から絞った油が、山村では椿油に代る灯用とされ、朝鮮では頭髪料として好まれていたらしい。                                        dannkoubai

この木は、六甲山系では殆ど見掛けないのに、山続きと言って差し支えない能勢・猪名川の里山ではよく出合うのは、なにか特別の理由があるのだるか。

3月14日に義経が鵯越の奇襲の際に山越えしたという三草山を歩いて、時ならぬ吹雪に遭遇したが、一帯にダンコウバイが馥郁とした香りを放って咲いていた。

雌雄異株で写真(上)が雄花(下)が雌花である

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