アオキ(里山を彩る5色の風船)
生駒山で、里山を彩る5色の風船のような、美しいアオキの実を堪能することができた。
近鉄額田駅から、長尾谷を遡り、生駒山系を暗峠から鳴川峠まで縦走して千光寺へ下る道は、人通りも少なく、日溜りハイキングには、またとないコースで、例年ならば、早咲きの野梅やヤブツバキの花を存分に楽しむことができるのに、今年は蕾が固く、真っ赤に熟れる筈の谷筋のアオキの実も熟さず、青い実を残している。
今年の寒気の影響が、里山に及んでいるのだろうか、一説には、遺伝的に完全に熟さない品種があるとも聞いているので、いずれとも判断し難い。
寒中も瑞々しいアオキの葉は揉むと真っ黒に変色する。
我が国の伝統的な保健薬である「陀羅尼助」や「百草丸」は、キハダを主原料として、センブリ・ゲンノショウコ・オウレン・ガッシュなどの薬草を練り合わせ、仕上げにアオキの葉を混入すれば、あの艶やかな漆黒の色合いが出ると、製造元の説明書に記載されている。
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