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2006年2月22日 (水)

キルタンサス(冬の花火)

kirutannsasu 2月22日、我が家のキルタンサスやっと初花を咲かせた。 例年ならば冬至の日には満開になり、ピンクの細長い花筒を四方に向けて乱れ咲く様子が、冬の花火のように美しいのに、こんなに開花が遅れたのは、今年の天候異変が原因で、この花に限らず、すべての植物に大きな影響を与えているように思われる。

キルタンサスは、南アフリカ東海岸からマダカスカル島が原産と言われて、夏の暑さにも、冬の寒さにも、乾燥にも強く、花の少ない11月から3月頃まで咲き続ける貴重な花で、我が家では10年程前に数個植え込んだ球根が自然に増殖し、今では10号鉢一杯に広がり、毎年、数十本の花茎をだして、数百個の花を咲かせてくれる。        kirutannsasu

属名のCyrtanthusは、ギリシャ語のkyrtos=曲がったとanthus=花の合成語で、曲がった花を意味するらしいが、学名の通り花は直立する花茎の頂上に5~10個つき、90度近く曲がって咲く様子がなんとも可愛い。 

花色は乳白色からピンク色が基本だが、同属間の交配が容易で、種間雑種が数多く育成されているらしく、白・黄・アプリコット・サーモンレッド・濃赤色など多彩な品種が園芸業者のカタログを賑わせている。球根は分球していくらでも増えるが、園芸業者は、気温の高い沖縄や八丈島で増殖していると聞いている。

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