ヘクソカズラ(ヘクソカズラ美顔水は商品化できるか)
昔、淀川の河川敷でゴルフを楽しんでいた時、1組前のパーティのアメリカ人と思われる女性が、ヨシに絡みつくヘクソカズラの実が陽の光を受けて輝いているのを見付けて、
「ワンダフル、この実は可愛い」と叫んで駆け寄ってきた。
名前を尋ねられて「Hekusokazura」とだけ答えて、その名の由来については、ご婦人に対する国際上のエチケットもこれあり、口を噤んで遣り過ごした。
もっとも、私には「屁」と「糞」を英訳する語学力がある筈なかったが・・・。 確かに、黄土色でガラス質の物質に覆われたヘクソカズラの実と蔓は、エキゾチックであり、シュールで心を惹かれる。
この実が、第2次世界大戦以前、あかぎれ・しもやけ・びび割れの特効薬として、盛んに用いられたことを知っている人も少なくなったが、それ以上に、実をアルコールに漬けて抽出したものを化粧水としたことは知られていまい。 もっとも、効果抜群だと知って売り出そうとしても、「ヘクソカズラ美顔水」の商標や「ヘクソカズラの実」の原料表示では、購入する人があるとは思えないから、永遠に企業化されることはあるまい。
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