ツルウメモドキ(冬山を飾る天然のイルミネーション)
例年、初登りは比良武奈ヶ岳と決めているが、積雪が2mを超えているうえ、頼りにしていたロープウエィが営業を中止したこともあって、体力的にも無理と判断し、今年は気軽に登れる金剛山を選んだ。
1月10日は無風・快晴、40~50cmの積雪を踏み締めて初歩きを存分に楽しんだが、冬枯れの山に、ツルウメモドキの朱赤色の実が雪に映えて美しかった。
我が国の落葉広葉樹林帯は、木の実の宝庫で、晩秋から初冬まで、色も形も様々な実が、山を歩く人々を楽しませてくれるが、中でもツルウメモドキは落葉性の蔓性木本で、地面から真っ直ぐに伸びる茎(幹)は、10~20mに達し、そこから蔓性の細い枝を四方八方に広げて最寄の雑木に纏わりつき、平素は全く目立たないのに、実が黄色く熟すと3っに割れてオレンジ色の実が露出するこの時期だけ、山を飾る天然のイルミネーションのような一種異様な景観を呈して、人の目を惹く。
黄とオレンジのコントラストが鮮やかな実と、曲がりくねった蔓の風情が好まれて、花材として「ウメモドキ」の名で生花店で売られている。
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