コバノガマズミ(ガマズミは「神っ実」か)
ガマズミの語源は、「神っ実」が訛ったものと言われており、多少「眉唾」の思いがあるものの、たわわに実った赤い実に出合うと、心まで温まるような気がして、この木を手折って「山の神」に捧げたであろう古人の気持ちがなんとなく解るような気がする。
小鳥の大好物だが、一足お先に失礼して口に含むと甘酸っぱくて、結構美味しい。
秋の山野を歩いていて、無闇に赤い実を食べると、とんでもないことになるのは周知の通りで、ヒョドリジョウゴなど中毒死を招き兼ねないが、この実は安全である。
コバノガマズミとガマズミは、よく似ているが、前者の方の葉が心持細く、触るとビロウドのような感触がある。 花もガマズミよりも1ヶ月ほど早く咲く。 同じような場所に生えているが、コバノガマズミの方が、より明るいアカマツの2次林などを好むらしく、太平洋岸に特に多いように思う。
里山の秋の木の実ウオッチングも結構楽しい。
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