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2005年12月 5日 (月)

サザンカ(ここを書斎と定めたり)

sazannka2   山茶花を雀がこぼす日和かな

  山茶花のここを書斎と定めたり     

              正岡子規

サザンカが花の盛りを迎えた。パソコンを叩いている部屋の出窓越しに、風に揺れる花を眺めていると、私が愛唱する正岡子規の句が浮かんでくる。

サザンカは盛りを過ぎると、花弁も、花簪のように見える雄しべも、脆くなって崩れるように散る。 微風が吹いても、蜜を求めるメジロが止まっても、はらはらと散る有様を、さすが写生句の創始者といわれる正岡子規だけあって、的確に捉えた。 特に第2句は「我が意を得たり」の感じである。

12月1日、NHKの天気予報のアナウンサーが、「今日は、今年最後の小春日和になるかも知れません」と言ったが、その予報が見事に的中して、サザンカに暖かい日差しが振り注いでいる。

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