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2005年11月18日 (金)

コウヤボウキ(草のように見えて草でない)

kouyabouki 昔、高野山には厳しい戒律があって、梨・桃・胡桃・竹などの持ち込みや栽培が許されなかったので、竹箒を作ることができず、代わりにコウヤボウキを刈り集めて箒を作り、仏さまの身拭いに使ったところから、この名が付いたといわれている。

「本当かな」と疑う人も多いだろうが、この種の話は素直に聞いて置くに越したことはない。

茎(樹幹と言うには違和感がある)が僅か0・5~1mmで、背丈が50~60cm。一見草としか思えないのに、れっきとした落葉低木だと教えられて驚く。 キク科の植物は、日本で一番勢力が強いグループだが、殆どが1年草または多年草で、木の部類に入るのはコウヤボウキ属の2種とハマギクの僅か3種類だけである。

(ハワイには大木になるキク科の植物があるらしい)

関東以西の乾燥した里山に多く、クローズ・アップで撮影してみると、ペーパー・フラワーに似た不思議な雰囲気を持っている。

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