サルトリイバラ(里山の秋を楽しむ)
花の友H氏の比良山麓北小松山荘で半日を過ごした。心臓にICDと言うショック・アブソーバーを装着したH氏は、もはや山に登ることが困難なので、二人で山荘の狭い芝生に椅子とテーブルを持ち出して、秋の陽を浴びながらコーヒーを啜り、雑談を交わす。
「比良山麓の花マップを作りたいね」「花の写真と雑文を組み合わせて画文集に纏めるか…」など、夢は広がるが、いつ着手するのやら、いつ完成するのやら・・・、飽きればH氏はゴル フのアプローチ、私はカメラを担いで近所の野草を撮影する。
初夏には浅緑色だった山荘内のサルトリイバラの実が真っ赤に熟れた。強靭な蔓と棘で敏捷な猿をも捕らえると言うのでサルトリイバラと名付けられたが、猿よりも人間様の方が引っ掛かり易く、「藪こぎ」で蔓に絡みつかれ悪戦苦闘を余儀なくされた山男は多い筈である。
最近は、この赤い実を乾燥させリースなどに加工して楽しむご婦人も多いらしいが、ホワイト・リカに漬け込むとピンクのサルトリイバラ酒が できる。
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