名前で得をしている花にアケボノソウ・カリガネソウなどがある。
この花のクリーム色掛かった白色を明け方の空の彩りに、花冠の黒紫色の斑点を暁の星に見立てて、この名が付いたといわれているが、一説には、花弁の中央にある二つの黄緑色の蜜腺を明けの明星なぞらえたとも言い、清楚な花を茶花として愛好する人が多い。
センブリに近縁の2年草で、草丈は50cm内外、時に1mに達するものがある。
ほの暗い林縁の谷川の畔などで出合うが、人目を惹くので、「まぁ、可愛い」とばかり、衝動的に折り採る人がいるのだろうか、ハイキング・コースでは、無残にも茎の先端を千切られた株を多く見掛ける。
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