ハナハマセンブリ(新しい花を見つけた・・・)
昨年6月下旬、野芝がしょぼしょぼ生えているだけの茨木市内の平凡な池の土手が、鮮やかなピンクに染まっているのに気が付いて近寄って見るとハナハマセンブリ(初見)の見事な群落だったが、今年、同じ時期に、同じ場所を訪ねたが1株も見当たらず、さんざん探し回って、3~4km離れた淀川の堤防で、小さな群落を見るにとどまった。
ハナハマセンブリは、地中海原産の植物で、神奈川県で発見されたのが、1,988年と言うから、帰化植物の中ではピカピカの新入生である。その花が、あっという間に日本全土に広がっているらしい。 1年草で、種子の散布にも特別変わった手段も持っていないと思われるが、どうしてこんなに素早く全国展開することができたのだろうか。
インターネットを検索して見て、また驚いた。 Yahooに131件、Googleに201件の情報登録がある。 新しく渡来した花の情報の伝達速度の速さもIT時代に相応しく、簡単且つ用意に欲しい情報が入手できるのが嬉しい。 終戦後、帰化植物の図鑑類が整備されていない頃には、工場用の造成地や港湾の荷揚げ作業の現場周辺で、新しい植物を見かけても、検索の手段がなくて切歯扼腕させられたものだったが・・・、まさに、隔世の感あり、と言った思いがする。
リンドウ科の植物だけあって、雨や曇天に花を閉じる習性があり、センブリの近縁種なので原産地では切り傷に効用があると言われているようだ。
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