ノゲイトウ(林立する銀白色のローソク)
北生駒山麓のハイキング・コース「かいかけの道」で、素晴らしいノゲイトウの花に出合った。 草丈は1を超え、逆行の陽の光を浴びた花穂が林立する銀白色のローソクのようで、息を呑むほど美しかった。 休耕田の畦に生えていたが、近所の農家が仏花にするために栽培していたものが逃げ出したのかも知れない。 淀川の河川敷や市内の廃工場の跡地などでも、あちらこちらで見掛ける。
花穂がキャンドル・タイプのノゲイトウといわれる野生種(または半野生種)には、何系統かの種があるらしく、原産地も熱帯アジア(インド・中国)・アメリカ大陸・アフリカ大陸と多岐にわたり、花色も白色または銀白色からピンク(濃淡)・真紅まで変化が大きい。 日本へは江戸時代に渡来したらしく、飯沼慾斎の「草木図説」に記載されていると言う。
1年草で、関東以西の暖地で広く野生化し、沖縄では大群落があるらしい。 近畿地方では野生・半野生のもの50%、栽培されたのも50%と言ったところだろうか。 清楚ですっきりした花の姿がフラワー・アレンジメントなどにも適しているようで、花屋の店頭でもよく見掛ける。
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