ハクサンチドリ(北では道端の雑草か)
八幡平の山頂で、駐車場脇に咲くハクサンチドリを撮影していたら、通り掛かりに、「北ではハクサンチドリは道端の雑草ですよ」と言い捨てて立ち去った人がいたが、言わでものことと苦々しく、同じ花好きでも、希少価値のある花には目の色を変えて、日頃見慣れた花は見向きもしない方との付き合いは、こちらの方からご免こうむりたいと、思い出しては腹を立てている。
早池峰山の山麓河原坊から小田越に至る道路脇には、ハクサンチドリとヤマオダマキが研を競うように美しい花を咲かせていたが、ハクサンチドリの大きいものは草丈が30cmを超え、千鳥型の数十個の花を総状花序につけて、堂々と咲く有様は、雑草どころか一種の風格さえ感じられ、日本の山を飾る代表的な蘭と言って差し支えないだろう。
ハクサンチドリの花色は基本的には紅紫色だが、、しばしば白色または薄桃色のものが混じっており、園芸業界では「シロバナハクサンチドリ」と呼んでいるようだ。
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