オオカメノキ(別名をムシカリと言う)
オオカメノキの名前は、葉の形が亀の甲羅に似ているからとも、昔神事に使われて「大神の木」と言われていたのが訛ったとも言うが、前者の方が尤もらしい。 別名をムシカリと呼ぶのは、この葉が虫に食われ易いところから名付けられたからと言う。
初夏の山を歩いていて、ほの暗い樹下の道や下草の上に、白い蝶が舞い下りたように見える落花を見つけて顔を上げると、頭上にオオカメノキがある。 ヤブデマリやヤマアジサイに似ているが、枝が横に広がること、葉の先端が亀の尻尾のように尖るなどの特徴があるので、見誤ることはない。 六甲山系だは表六甲には見当たらず、裏六甲に多い。
焼石岳(東北)の登山口で、朝日に照らされて浮かび上がるように咲くオオカメノキを見付けて思わずシャッターを切ったが、こんな地味な花をコツコツ撮り貯めるのも山を歩く楽しみの一つである。
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