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2005年8月27日 (土)

エノコログサ(その巧妙な生き残り戦略)

enokorogusa 処暑、晩夏の風を受けてエノコログサの穂が靡いている。別名を「ネコジャラシ」と言われる通り、一見可憐な草だが、農耕に携わる者にとっては、抜いても抜いても、次々に芽を出して生えかわり、根絶やしにすることは不可能に近いと言う意味で、厄介な雑草である。

最近、このエノコログサが「アレロバン物資」を持つことが発見されて、この草の子孫繁栄の秘密の一部が解明されたと知ったのでご紹介させて頂こう。

アレロバン物資と言うのは、一種の成長抑制剤で、セイタカアワダチソウが根からこの物資を分泌して、他の草の発芽や生長を抑制することが知られているが、この物質は、諸刃の刃で、自家中毒を惹き起こして、自己や同族の成長も抑制すると言うからややこしい。

エノコログサのアレロバン物資は、次のように作用するらしい。

① エノコログサはパイオニア植物といわれて、造成地や空き地にいち早く進出し、晩夏から初秋に大量の種子を実らせて周りに散布する。

② 翌春、種子のうちの20~30%が、他の草に先駆けて発芽して群落を形成し、群落はアレロバン物資で他の草の進出を阻害するとともに、同族の残りの種子の発芽も阻止する。

③ 発芽を抑制された種子は土中に埋もれて発芽の機会を伺っており、群落が枯死したり、刈られたりすれば、待機中の種子の内の20~30%が発芽して、テリトリーを埋める。

このように、次々に生えかわった同族が、常に自己の のテリトリーを占拠して、他の植物の進出を許さないと言う、経済学者が舌を巻くような巧妙な「生き残り戦略」を駆使して、世界雑草と言われる現在の繁栄を維持しているのである。

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投稿: 動物神 | 2016年5月10日 (火) 19時22分

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