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2005年7月27日 (水)

コタヌキラン(植物界のピーピング・トム)

kotanukirann  コタヌキランをピーピング・トム(出歯亀=覗き魔)とは、穏やかならぬ表現だが、この草が温泉の湧出口など植物の大敵である硫化水素が充満している場所を好んで生え、露天風呂の脇などで、子狸の尻尾そっくりの花穂を風に揺らせながら、女風呂の方角を見るともなく、横目で伺っている様子を見るならば、「なるほど」と納得し、ニヤリとなさる方も多いことだろう。

一方、タヌキランはコタヌキランほどポピュラーではないが、写真で見るとおり、コタヌキランよりも一回り大型で、狸に似ている度合いでは、コtanukirann タヌキランよりも数段上である。いずれもカヤツリグサ科の植物だが、一見何の取柄もないないような植物に一捻り加えてユーモア溢れる存在にした造化の神様のセンスには頭を下げざるを得ない。 タヌキラン・コタヌキランのネーミングもまた絶妙である。

タヌキランは焼石岳に多いと聞いていたので注意して歩き、お化けミズバショウの葉陰で見つけて撮影することができたので、栗駒山の須川高原温泉で撮ったコタヌキランと並べてご紹介させていただく。

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