イワウメ(たった一輪の花だったが…)
だいじなことです むずかしいことです
あの季節がやってくるたびに
おなじ歌しかうたわない 鳥のように
岸田衿子詩集「あかるい日の歌」より
イワウメに合いたいと念じつつ、早池峰山の真向かいにどっしりした山容を示す薬師岳に登ったが、咲き残っていたのは、僅か一輪。同じ岩場に咲くイワヒゲは満開だったのに、どうしたことだろうか。
あきれるほど山に登って、イワウメにも度々出合っているのに、よい写真に恵まれていないので、今度こそ花の盛りを撮影したいと意気込んでいたが、高山の花の季節は誠に短く、僅か数日前後するだけで、こんな現象が起きるのである。
5歳で父に連れられて播磨の名山「雪彦山」に登って以来、山暦68年、山を歩いて花を見ることに終始してきたのに、未だに飽きることがないのは、「同じ歌しかうたわない鳥のようなもの」と、半ば自嘲しつつ、たった1輪のイワウメを丁寧に撮影して、山を下りた。
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コメント
突然送信してびっくりされるかも。私は三菱銀行OBで千歳会会員です。入行当時甲子園口の洗心寮寮生の一人です。現在横浜に住んでおり貴兄の同期の細間さんより松井さんが花のblogを開いておられる由、聞きましたので早速今朝ブロッグを開いてみました次第です。大変面白そうなので参考にさせて頂こうかと思っている次第です。
以上取り敢えずご挨拶まで。 奥村 拝
投稿: 奥村 寿一 | 2005年7月29日 (金) 09時54分