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2005年6月19日 (日)

カノコソウ(19世紀の精神安定剤)

kanokoso 花岡青洲がわが国初の麻酔剤を開発した際に、チョウセンアサガオとともにこのカノコソウが使われたと言うから、漢方で「吉根草」、西洋で「天使の睡眠薬」または「19世紀の精神安定剤」と呼ばれるこの草の向精神作用や精神安定効果は、昔から有名だったらしい。

インターネットで検索していて、読売ジャイアンツの高橋吉伸選手が、この草の成分の入ったサブリメントを愛用していると言う記事に出合って驚かされたが、最近になって睡眠促進・鎮静効果・自律神経のバランス調整・抗炎症効果がある半面で副作用が少ないため運動選手や芸能人を中心に、静かなブームが広がっていると言う。

属名Valerianaは、ラテン語のValeo(健康である)に由来すると言う説かあるところから見ても、古来重要な薬草だったことを示しているようだ。                                kanokosou

ハルオミナエシの異名を持つ通り、入梅直前に、オミナエシによく似て高さ30~80cmの直立した茎の先端に散房状の花序をなして多数の小花を咲かせるが、白い蕾と薄紅色の花弁が鹿の子模様に見えて美しいので、この名が付いたと言う。

元来、植物図鑑などで「やや稀な植物」と記載されている上に乱獲が祟って、近畿地方のレッド・データでは絶滅危惧種C,京都府では絶滅寸前種に挙げられているが、私の知る限りでは西播磨の佐用から鳥取県の智頭に至る因幡街道沿いの谷間にはこの草が多く、民家の庭で栽培されているケースも散見されたので、その謂れを聞いたが、確認するに至らなかった。

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