ノハラナデシコ(ダイアンサスの原種の一つか)
散歩の楽しみの一つとして、例年と同じ時期に同じ場所で、同じ花に出合うことが挙げられる。一昨日に出合ったこのノハラナデシコは、ヨーロッパの原産で、1966年に那須で、1967年木曽で発見された帰化植物としては新参者だが、その後急速に生息域を広げたらしく、今では全国に分布している模様である。
(わが国では人間よりも植物の国際化の方が数段進んでいるらしい)
ヨーロッパから輸入した道路の肩崩れ防止のための「吹き付け用の種子(ウィーピング・ラブ・グラスなど)」に混入して渡来したと推定されており、道路の肩道や川の土手で多く見られる。草丈30~40cm、茎の頂上に径1cm内外の小さな花をつける。花弁は5枚で平開し、ピンクの地に白い斑点が散らばって美しく、しゃきっと直立する草の姿も好ましい。
園芸品種のカーネーションやダイアンサスは古くからヨーロッパで栽培されて品種改良が進んだが、その過程で、このノハラナデシコの血も混入していると言う話を耳にしたことがある。
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