« ノハラナデシコ(ダイアンサスの原種の一つか) | トップページ | ヤナギハナガサ(別名を三尺バーベナと呼ぶ) »

2005年6月 2日 (木)

マロニエ(マロニエの花が赤くなった?)

maronie 「パリのマロニエ」ではありません。新装なった高槻市JR駅前のマロニエ、もう少し正確に言えば「ベニバナトチノキ」と言うべきでしょうか。

大戦後のフランス映画とシャンソンに憧れた世代には、シャンゼリゼ通りのマロニエの並木と言えば、甘美な夢の対象で、シャンゼリゼ通りが写し出されて、マロニエが白いローソクを立てたような花を咲かせている風景を見るだけで、ため息をついた方も多いことでしょう。

東京に勤務していた頃、霞ヶ関の桜田門通りに明治年間に植えられたマロニエ並木があると聞いて、わざわざ見に行ったことがありましたが、その花も白色でした。ところが最近になって赤い花のマロニエが多くなったことに気づいて調べて見ると、従来の「マロニエ=セイヨウトチノキ」とアメリカ原産の「アカバナトチノキ」を交配させた「ベニバナトチノキ」に人気が出て、公園樹や街路樹として植えられているものの大半はこの木だと言う。 迂闊でした。

私個人としては、わが国には花も大きくて樹木としても立派な「トチノキ」があるのに、どうして「マロニエ」「マロニエ」と騒ぐのか、いささか不満ですが、この写真のように、 高層マンションと青い空に配するには、鮮やかな緑の葉とピンクに黄色が混じった「ベニバナトチノキ」の方が、より近代的な風景と言えるかも知れませんね。保守的なパリの市街にも赤いマロニエが咲いているのでしょうか。

ヨーロッパ帰りの友人曰く、「パリはいざ知らず、ウィーンのマロニエは赤色でした」。

|

« ノハラナデシコ(ダイアンサスの原種の一つか) | トップページ | ヤナギハナガサ(別名を三尺バーベナと呼ぶ) »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: マロニエ(マロニエの花が赤くなった?):

« ノハラナデシコ(ダイアンサスの原種の一つか) | トップページ | ヤナギハナガサ(別名を三尺バーベナと呼ぶ) »