アオダモ(ゴジラ・イチローのバットの素材)
こんなに可愛い花を咲かせる木が、松井秀喜やイチローのアメリカ大リーグでの活躍を支えるバットの素材になると聞いたら、驚く方も多いのではないだろうか。野球のバットに関する雑学を披露させていただこう。
現在わが国で野球のバットに使用される木は、次の通りである。
① アオダモ 硬式野球(主としてプロ・社会人・大学野球は国産材、一般は中国輸入材)
② ヤチダモ 軟式野球
③ ホオノキ 小年野球・ノックバット
④ センノキ ソフトボール・軟式野球
アメリカ大リーグでは、アオダモと同属のホワイト・アッシュ材を使用するが、反発性ではアオダモに優り、耐久性ではアオダモが優って甲乙付け難いと言われている。アオダモは非常に成長の遅い木で、ゴジラ・イチロー級のプロのバットに使用される木は、樹齢70年前後で、しかも1,000本の角材から僅か1ダース程が選び出されて加工されると聞いたことがある。最近では資源が枯渇したため、特定非営利法人(NPO)アオダモ資源育成の会が認可されて、北海道を中心に植樹が始まったらしいが、成果が挙がるのは50~70年先だと言うから気が遠くなる。
比良山の山麓を真っ白に埋めて咲くアオダモだが、成長が遅いために、この地では、他の木が覆い被さって大木になる前に、殆ど枯死してしまうらしい。
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